後頭部の重さ、頭痛、頭がぐらつく、頭が支えられない、めまいの原因と施術例

頭がぐらついて、支えられない、首や後頭部の痛み、重さ、頭痛、眩暈(めまい)、不安感を主訴に来られた女性の症例です。

この数か月はお仕事にも支障があり、タオルを首に巻いたり、腰痛ベルトで固定しないと過ごせないという辛い状態でした。

初診2回目を終えて、全身のアンバランスの傾向と今後の治療方針が明確になりましたので、紹介させて頂きます。

 

 

後頭部の重さ、頭と首のぐらつきの最大の要因は内臓摘出後の諸々のアンバランス

立った姿勢で頭の重さやぐらつき感を、仰向けで後頭部の重さを感じてもらいながら、触診と波動診でダブルチェックを行いました。

どの姿勢で調べても共通するのは、治癒力が行き届いていないエネルギーの低下ゾーンがみぞおち(季肋部)にあるということです。

特定検査を行いますと、緊張の中心は胆のう、肝臓、横隔膜、下肢、心臓の順に示されます。

胆のうについては過去の病状で外科手術で摘出しているとのこと。今回お悩みの頭部の重さや首のぐらつき、めまいの症状がひどくなった時期より、さらに過去になります。

波動診を通して時間軸の緊張推移をみますと、胆のう摘出時から本来の神経・エネルギーの流れがゆっくりと分断、制限されていたのが分かりました。

初診の最初の施術は胆のう摘出後に遮断された、みぞおちの神経・エネルギー中枢(太陽神経叢)を再起動させ、胆のうと肝臓のエネルギー不足(経絡の制限)を解消させることから始めました。

 

頭が重い、首が不安定、めまいの要因には、下半身の骨格の歪みも影響する

このクライアントのケースでは、肝臓と胆のう摘出後のエネルギー不足(右下半身の経絡の制限)が深刻な状態でした。

また心臓の下方変位(横隔膜との間で固着)の影響もかなり広範囲に出ており、左膝、左足(外側アーチ)、背骨(中部胸椎)の歪み、これらの筋骨格を通るエネルギーも制限されていました。

筋骨格や内臓の下垂、歪み方によっては、立った際に首が傾く、捻じれるといった不快な状況が生じます。関節の位置覚、脳の平衡感覚への影響もありますので、傾聴によってお体の回復の優先順位を念入りにチェックしました。

さらに心臓と頭部の血液循環や組織回復については、体内の栄養不足の反応もありましたので、経皮栄養パッチ療法で治癒をサポートしています。

 

初診1回目を終えて、日常生活での首の違和感や不安定さが少し和らいでいるとの感想を頂きました。

初診2回でクライアントさんの身体の主要な緊張パターンを解除してありますが、以降にどれくらい自力で維持できるかが課題となります。

また良い経過がありましたら、追記でご報告させていただきます。