双極性障害の症例 鬱(うつ)と躁(そう)状態を繰り返す身体が発するメッセージとは?

最近ご相談が増えている双極性障害について、当院での症例やアプローチを紹介させて頂きます。

双極性障害とは躁(そう)と鬱(うつ)状態を繰り返し、身体のエネルギーが次第に消耗していく症状です。

健康でアクティブな人でも多少の気分の浮き沈みやエネルギーのアップダウンがあるのが通常ですので、症状が深刻化するまでは本人も周囲も気付けないという問題があります。

西洋医学的には内科、心療内科、脳神経内科などの受診をおすすめされ、投薬治療、心理療法、頭蓋への磁気刺激療法などが知られていますが、治療アプローチが合わないとかえって健康を害するケースもあるようです。

双極性障害を引き起こす要因としては、下記の4つの影響が知られています。

①遺伝的な要素(親から引き継いだ病的な波動、ある年代や時間軸で発症)
②環境的な要素(ストレスとなる病的な波動、心身トラウマ、生活上の大きな変化)
③神経伝達物質の過不足(ドーパミン、セロトニン、アセチルコリン、GABAなど)
④脳の内外の構造と機能の問題(脳、硬膜、クモ膜、軟膜、脳脊髄液、神経、血管、リンパ、筋膜など)

当オステオパシー医学は手技療法、波動療法、栄養補助療法などを含めたハイブリッド施療ですので、上記すべての要因の影響を調べて、負荷を軽減できるようにアプローチいたします。

双極性障害の症例① 身体的な要因と施術のアプローチ

大学生(女性)の症例です。双極性障害と過食の今後の影響を気にされて、お母さまと一緒に初診に来られました。

オステオパシーの手技触診と波動診を合わせて全身のチェックを行いますと、治癒回復のエネルギーを最も必要としているのは、左側の副腎、結腸曲、そして小腸でした。

これにより慢性疲労と消化不良が生じやすい身体の状態となっているようです。

左足指の詰まりからアーチの崩れも目立ち、これは全身の電磁気エネルギーの滞留、血流神経の流れを低下させています。

また正中ラインにある神経調節のセンターの働きが鈍っており、腰椎仙椎の圧迫歪みは副交感神経系、胸椎の圧迫歪みは交感神経系のエネルギーを乱しています。

脳由来の問題は初診時はそれほど大きくないという印象を受けました。

双極性障害に特徴的な気力エネルギーのアップダウンは、副腎と内臓、そして左下半身の活力状態に影響を受けやすいことが、右脳からもよみとれました。

今後の経過はまたご報告できれば幸いです。