肘の痛みと手の痺れ(しびれ)を治すために、オステオパシーの内臓調整と抗菌ケアを含める理由

クライアントは30代女性。両肘の痛みが3年以上あり、デスクワークの作業に支障がありました。

これまで受けてきた整形外科でのブロック注射、整体や鍼灸のケアでは改善がいまひとつで、より全身の根本的な調整を求めて当院に通われています。

それでは当院のオステオパシー治療の症例をイラスト入りで紹介しましょう。

 

肘の痛みと手の痺れに対するオステオパシーの整体例

 

肘の痛みと手の痺れには首の歪みが直結します。

座った姿勢でクライアントの背骨に触れますと、首の歪みと圧迫(C7-T2)が強く出ています。また左腕に向かう生命力の流れも低下しているのが感じ取れます。

関連する内臓制限をみると肺の下部と横隔膜(呼吸器)にあります。つまり呼吸をするたびに、体幹や首が左側に傾いて固着してしまう状態です。

これが続くと、首の圧迫となり肘の痛みや手の痺れ(しびれ)の回復を遅らせてしまうのですね。

実際の調整としては、胸郭や横隔膜の緊張を解除し、首の歪み箇所をオステオパシーの手技療法で取り除きます。

えっそんな!内臓の抗菌力が低下すれば、首や肘の痛みは繰り返されます。

さらに体内の傾聴を進めると、腰椎の圧迫、左鼠径(そけい)部に下垂とむくみ、冷えがあるのが感じ取れます。

鼠径部の下垂は腸の問題はないようです。細かい傾聴により、これは膀胱から尿道の抗菌力が低下しているサインです。つまり自身の免疫システムが体内の細菌やウイルスに負けている状態です。

これは多くの場合、自覚症状が分かりにくく、何となく疲れが抜けない、首肩や背中、腰が痛い、ダルイといった感じになる方がほとんどです。

 

実際の調整としては、膀胱下部から尿道にかけての抗菌力を高める対策を優先します。

何故かといいますと、膀胱➯腰➯首➯肘という順序で身体の治癒回復の優先順位が示されているからです。

このクライアントの場合、鼠蹊部と泌尿器、足の数ヶ所に強い陰気、水気が溜まっていました。

 

実際の施術としては静脈、リンパの流れに沿って、オステオパシー&M.D.A療法で抗菌と除湿のケアを施します。

その後、泌尿器と下肢リンパの働きに関わる筋肉、筋膜を活性化していきました。

施術中はお腹や足指までポカポカと温かくなり、その数分後に心臓までが活性化されていきました。

 

手肘の安定した回復には、心臓から上肢への血流改善が必要なのですが、この準備として下半身や泌尿器の回復がまず必要な状態だったのですね。

タンパク質が不足すると、筋肉痛の修復は遅れてしまうことも

このクライアントの肘の痛みの要因として、体内の栄養不足も示されました。

オステオパシー&M.D.A療法で細かく調べていくと、タンパク質の不足により、肘周りの筋疲労の回復が遅れているようです。

実際の施術では体内のタンパク合成の問題なのか、単純なタンパク質の摂取不足なのか?なども調べる必要があるでしょう。

 

当院のオステオパシーは肘の痛みに関わる筋肉や内臓、生理機能までを幅広く分析して、回復できる施術内容です。

肘の痛みや手の痺れがなかなか治らないという方は、ぜひ当院スタッフに一度ご相談下さいませ。