乳がん摘出後の放射線治療とオステオパシー治療の補完作用について

乳がん放射線治療とオステオパシーの相乗効果

今回のブログは乳がん摘出後、放射線治療を受け終えたクライアントの体の変化や副作用について、オステオパシー治療の観点から書きます。

医学的な乳がんの治療は進行度に応じて、内視鏡手術、切除手術、放射線治療、化学療法、その他の最新治療が併用されますが、基本的にはどれも対症療法になります。

最初のガン治療が上手くいっても、その後の生活で体力や免疫力が悪化してしまう方、ガンが再発を繰り返してしまう方は、より根本的な身体のケアが必要です。

当院のオステオパシー治療は、正常な細胞や免疫の働きを高めますので、ガンの摘出手術や放射線治療後の全身の回復に特におすすめです。

クライアントによってはガンや腫瘍の成長が抑制されてサイズが小さくなったり、ガンと同居しながら心身の健康を保っている方もおられます。

 

ガンを生み出す大元の気質、ガンが好む体内環境を変えるのがポイント

ガンの発症はある日突然起こりません。医学的な学説によると毎日5000個のガン細胞が体内で発生し、そのたびに免疫細胞(リンパ球)に駆除されて、体内の健康が保たれています。

ガンはもともと正常な細胞のコピーミス(遺伝子の突然変異)から発生すると信じられており、オステオパシーからみるとその要因は下記に分類されます。

 

  • タバコ、化学物質、放射線、紫外線
  • 免疫力を低下させる生活上のストレス
  • 免疫力を低下させる有害磁場の影響

 

有害な磁場というのは、身体の中でも発生しますし、身体の外から蓄積される影響もあります。

身体の中で言いますと、骨格内臓の歪みや圧迫が長年溜まっていたり、神経の流れが遮断されている箇所、血液、リンパ、水の流れの停滞箇所は有害な磁場を発生させます。

もっと簡単に言いますと、生命力(エネルギー)の流れが滞り、生命力が宿っていない場所はガンが増えていても、免疫システムがサポートしきれないのです。

 

それでは今回のクライアントの症例です。乳がん摘出後の放射線治療(10数回)を経た後のお身体の状態をイラスト化しました。

温熱や発汗を伴うその他の熱線治療を受けている方も、今回の症例と共通する点がありますので、ご参考になさってください。

 

乳がん 放射線治療後のオステオパシーの整体、治療例

 

乳ガンの放射線治療後に腰がだるくて足がふわふわする?まずは足元をアースさせましょう。

まず全身の生命場から現在の治癒力のエネルギー的な指標を得るため測定します。

すると下半身に生命力が宿っていないこと、頭蓋、骨盤内が特に縮小しているのが分かりました。

ちょうど台風の上陸も重なり、関東全域が緊急事態であった影響もあるでしょう。足元のグラウンディングが取れていません。

さらに足元に有害な磁気が充満しています。これは放射線治療後の磁気的な残留であると示されます。

これらの状態から今回のオステオパシー治療はまず足指と足首に施し、下半身のエネルギー的な循環を回復することから始めました。

 

乳がんの放射線治療後に鼻血が出る?心臓・血管・リンパのケアを忘れないで!

次は鼻血について身体のストレス反応を読み取っていきます。

まず示されるのは、胸部から首のリンパ管、小血管の負担です。心臓の機能(静脈・リンパの還り)も一時的に低下しているようでした。

これらは放射線や温熱系の治療を短期間で、集中して受けた方に良く表れる状態で、重度の疲労や眠気、だるさを伴うことが多いですね。

ガンの放射線治療というのは、このような副作用がありますが、結果的には免疫システムを強化してガンを抑制できれば成功といえます。

 

今回のオステオパシー治療では下記の3点が重要なポイントとなりました。

  • 頸椎、胸椎の歪みと圧迫➯首から胸のリンパ、心臓の負担となります。
  • 頭蓋、鼻骨の固着➯脳硬膜、脳脊髄液、鼻粘膜と毛細血管の緊張(鼻血)に関わります。
  • 腰椎と鼠径部の固着➯大腸の負担(解毒不足)、腸内環境の悪化、水分停滞に関わります。

 

クライアント様は施術を終えると全身の疲労感がすっきりと解消され、自身のエネルギーが戻ってきてような感覚に喜ばれていました。

栄養面ではビタミンA、ベータカロチン、ビタミンCの不足が示されており、これは放射線治療後の粘膜や皮膚の修復に良いことをお伝えしました。

ガンの治療中は医療機関の専門的なケアを優先して頂き、余裕があればオステオパシーを合わせて全身の積極的な回復を目指してみて下さいね。

 

当院ではガンに限らず最適な治療法の選択や優先順位について、身体を介した傾聴型コンサルも行っております。ぜひ一度ご相談頂けますと幸いです。