胸の痛みに対するオステオパシーの整体例 なぜ大腸の回復まで必要なのか?
胸の痛みの改善例です。クライアントは海外在住の30代女性。
日本の知人から当院を紹介され、1か月に3回の集中的な施術を受けられました。
胸を動かすと痛い、起床時に胸と背中が痛む、消化不良などのお悩みがありました。
それでは今回の症例をイラスト入りで解説させて頂きます。
胸の痛みの原因と治し方➯呼吸機能のつながりを整えよう
胸の痛みにフォーカスして、仰向けで全身の傾聴をしますと鳩尾(みぞおち)に強く引かれます。
これは呼吸の主動筋である横隔膜の緊張でした。横隔膜と肋骨の付着部が固すぎるため、胸を動かした時に痛みが出る原因の一つと思われました。
実際の施術では横隔膜だけでなく、呼吸機能にかかわる全身の制限をオステオパシーの手技療法で整えることが効果的でした。
・左肘から手首にかけての骨・筋膜の制限
・脳幹と周囲の頭蓋にかけての筋膜制限
・左膝から股関節の歪み、制限(筋膜・骨関節)
胸の痛みを治すために、なぜ腸を回復させるのか?
さらに胸の痛みについての傾聴を進めると、左股関節の固着、さらに奥にある大腸の緊張感が示されます。
股関節の固着はとても強く、通常の整体の手技をクライアントの身体は欲していません。自律調節システムとの対話によると、胸の痛みを治すことよりも、腸を治すことに生命力の優先順位があるようです。これを私達とクライアントがともに理解し、シェアすることが大切です。
さらにホリスティックな身体反応を調べてみると(筋反射&ダウジングによる情報解析)、大腸の緊張にはグルテン・小麦製品に対してのアレルギー反応が示されました。
これは本人も食後に自覚があるようでした。ハーバルとホメオパシックのレメディーによる大腸の緊張修正、食事のアドバイスを合わせて行い大腸が回復できる様にサポートしました。
このような大腸の問題がある場合、内臓の整体や内臓マニピュレーション等を当院では行わないようにしています。
胸の痛みを治すなら、土台の骨盤も安定させよう
胸の痛みを治すために呼吸器の調整を先行させましたが、胸が良い状態になったら土台の骨盤も整えます。
胸が捻じれたり、傾かないように筋骨格を安定させることで、経過を良好に保つことができるのです。
骨盤の歪みを整えるためには、前述の股関節と大腸の回復も全て必要だったのですね。実際の施術としては、左足指、左膝、背骨(胸椎・腰椎)に一連の調整を行いました。
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2回目の施術は1週間後。胸の痛みが数日は一時的に強く出て、その後は一気に改善されたそうです。
生殖器からの不正出血が好転反応として出てきて驚かれていました。これは大腸周辺からの解毒の反応として読み取れました。
3回目の施術時には胸の痛みはなくなっていましたので、全体のバランス回復を進めました。
次回はまた帰国時に寄って定期メンテナンス受けたいと喜ばれていました。ヨガやホメオパシーなどのセルフケアを日常的にされていたこともあり、施術の結果が早かったように思います。
胸の痛みにお悩みの方、他でなかなか改善されない方は、ぜひ一度当院までご相談くださいませ。