半月板断裂による膝の痛みと足首のだるさ オステオパシーの整体症例

『膝から足首の痛み、だるさがどうしても戻ってしまう…』という女性のクライアント様。

当院と他院でも定期的にケアを受けられていますが、時間経過で一定の状態に膝下の不調が戻ってしまいます。

先日、病院での精密検査で半月板の断裂が確認でき、将来のことも考えて手術を検討しているとのことです。

今回の症例は半月板の断裂を抱えている方の全身の整え方、そして当院で行える緩和ケアの可能性について紹介させて頂きます。

 

膝の痛み 半月板断裂に対するオステオパシー整体例

 

半月板断裂があるなら対側の足も回復させましょう。

半月板断裂による膝の痛みがある方の特徴として、体重負荷を逃がすために、対側(健側)の膝下に大きな負担が溜まりがちです。

この方の場合、対側の膝には負担がありませんでしたが、対側の足指の関節が数カ所潰れていました。この状態で立つと呼吸器の生命力が制限されていしまうのが分かります。(足趾から臓器への緊張連鎖)

これはクライアントのもう一つの主訴である息苦しさに関わっています。

 

半月板断裂のある膝、足首の調整は最善の注意を払います。

このクライアントの場合、外側半月板が断裂しているのですが、関節の圧迫は内側にあります。これは捻れながら内側で受け止めてバランスを取っている状態です。私達のオステオパシー施術のアプローチでは、

・膝の捻じれを最小限に保つ全身の安定とバランス力

・外側半月板への負担をカバーするための筋肉の活性化

(足底筋、大ももの外側筋、前後どちらも)

・お尻から膝周りまで筋膜の引き上げ効果を高める

できるだけ余計な筋トレをせずに、これらを持続できるように実際の施術で対策していきました。

実際の施術では、心臓の活力と関係する胸椎の圧迫、そして肋骨の筋膜捻じれ、足底アーチの調整が大切なポイントになりました。

 

膝の痛み 半月板断裂に対するオステオパシーの整体例

 

半月板の損傷を防ぐために、心臓と大腸の働きも高めましょう。

当院のオステオパシー治療は手技療法だけでなく、ホリスティックな視点で食事や解毒のアドバイスをさせて頂くことがあります。

この方の場合、膝の半月板の自己治癒のためには、心臓と大腸の機能アップが同時に必要であることが身体の反応で示されました。

心臓の機能アップは四肢や末端の組織の血流回復につながり、膝の半板周りの栄養供給や老廃物の回収をスムーズにします。

また、大腸の機能アップは半月板内の炎症の副産物、老廃物、汚血などの回収をエネルギーレベルでサポートしてくれます。

当院には半月板の損傷や断裂で、膝の痛みや下半身のだるさを定期的にケアしている方が数人いらっしゃいます。

クライアント様によっては半月板の断裂や損傷があっても、全身のバランス回復で膝の痛みを緩和できる方もいらっしゃいます。

ただ手術の必要性や難易度についても、医療機関で調べておくと安心かと思います。

手術の時期、病院との相性、当院での並行施術のメリットについても、しっかり身体の声を聴きながら、サポートさせて頂ければ幸いです。