緑内障、眼圧亢進のリスク回避へ、眼圧を下げるために必要な全身調整について

今年に入ってから緑内障と眼圧亢進にお悩みのクライアントが数名来られています。

緑内障と眼圧亢進…医療的にみた病名や症状は同じでも、オステオパシー徒手医学で全身を診るとその要因やリスク対策は人それぞれです。

今回ご紹介するケースはその中でも、緑内障に共通してわりと多い身体の制限、ストレスパターンと見受けましたので、記事として紹介させて頂きます。

西洋医学からみた眼圧亢進と緑内障 主な症状と要因について

緑内障は様々な要因によって、眼圧が亢進(上昇)していく慢性的な病状です。

眼の中を循環する眼房水(がんぼうすい)の流れが停滞し、静脈管へ排出できなくなる傾向があります。

房水は毛様体でつくられ、隅角から排出され、血液の代わりに眼の組織に栄養素を運んだり、老廃物を排出しています。

この房水コントロールができないと眼圧が上がり、重篤な場合は視神経が損傷して視力を損ねます。

主な症状としては下記のものが知られています。

  • 眼に痛みを感じやすい。
  • 眼がすぐに充血しやすい。
  • 吐き気やめまいを感じやすい。
  • 目のかすみを感じやすい。
  • 視野が欠けてみえる(かなり進行)

眼圧亢進と緑内障 オステオパシー徒手医学の施療方針は?

上のイラストの症例記録は、緑内障と眼圧亢進にお悩みの3名のクライアントに共通する身体ストレス因子を記しています。

オステオパシー徒手医学の眼圧のテストは、医療機器を必要としません。

眼を閉じた状態で、術者がクライアントの瞼を軽く押すか、クライアント自身で圧迫してもらい、その反応を追随します。

(当院では傾聴、触診、筋反射、M.D.Aによる波動診などを合わせてテストします)

すると眼圧亢進という状態を生み出す、より大元の身体の制限や関連ストレスが分かります。

施療の方針としては、このテスト法を様々な姿勢や条件下で繰り返し、ストレス反応がなくなるようにします。

ストレス反応がなくなった状態で、医療的な眼圧チェックを行うと、眼圧は下がっているケースが大半です。

ただし、医薬や漢方薬などの相性や必要性、摂取量や摂取期間が合わないと、房水の循環と眼圧にかかわる自律調節の働きはかえって損なわれます。

オステオパシー治療+薬を最適化することで、緑内障と眼圧亢進の進行リスクや不要な手術のリスクを回避できる可能性はあるというのが当院の経験測です。

眼圧亢進と緑内障のリスク回避に 必要な5つのポイント

  • 眼窩と副鼻腔、頭蓋顔面の歪み、内部の異常圧を整えること
  • 眼圧と房水循環、その先にある心臓、静脈システムを整えること
  • 心臓の働きにかかわる、ストレス要因(体内、外環境)を整えること
  • 血液の浄化と循環の仕組み、必要であれば肝、腎、腸まで整えること
  • 第2の心臓、足から下半身の筋力、エネルギーまで整えること

当院の立場としては眼科の治療方針を尊重しながら、クライアントの本来の身体の機能を最大限高める施術で回復をサポートしております。

眼圧亢進と緑内障にお悩みの方、緑内障の手術を繰り返し受けている方で、根本的な全身施療をお探しの方はぜひ一度、ご相談下さいませ。