腰痛と便秘の原因と整体例
腰痛と便秘に長年お悩みだった40代女性の症例です。
背中の曲がりが気になり、自分で腰骨の出っ張り部分に触れると痛むようです。腰痛に加えて足指のつりやすさと足の冷え、便秘などにも十数年に渡ってお悩みとのことでした。
それでは当院の整体観からみた腰痛の原因と改善策をイラスト入りで紹介させて頂きます。
腰痛と便秘につながる腰椎の歪み
クライアントが腰痛を感じている場所に触れてもらいながら全身傾聴を行います。まず出てくるのは腰椎2-5番の背骨の圧迫でした。
脊髄神経のつながりでみると、大腸の活力低下(=便秘)と足の血流、足の筋力低下(=足の冷えとつりやすさ)が影響を受けていると思われました。
実際の施術としては、腰と足指にオステオパシーの整体手技を施します。膝と骨盤周辺には生命力の浄化と活性化の施術も追加しました。
腰痛につながる大腸の活力低下
さらに腰痛のある場所から、全身の傾聴を続けていきますと大腸の制限に行き当たります。
このクライアント様の場合、大腸の働きに関係するのは右肘、後頭部、側頭部、胸椎、足指の歪みと固着です。
れらをオステオパシーの整体手技で解除していきました。便秘を改善するための栄養と食事の修正も合わせてアドバイスさせて頂きました。身体の反応によるとタンパク質の過剰摂取とミネラル不足の傾向があったようです。
腰痛と便秘は肝臓の負担で長引くことも
このクライアント様の場合、便秘の直接の原因は大腸の活動不足ですが、より深いところでは肝臓の活力低下が読み取れました。
大腸と肝臓の働きが鈍くなると、全身のデトックス(解毒や浄化)が遅れて、排泄がうまくできない状態となります。
これが腰痛の治癒回復を遅らせているようでした。実際の施術では肝臓の働きを改善する胸椎、頚椎、足指の歪みと固着を整えました。
また腰痛と便秘に共通する原因の一つとして、後頭部の脳幹の活力低下(呼吸と血管運動のセンター)も示されました。実際の施術ではこれらを一つのつながりの中で機能回復していくことになります。
これまでに計5回の施術を行い、3回目の施術後から腰痛と背骨の弯曲は軽減され、腰の調子は良好に維持できているとのことです。
便秘についても以前よりも改善されたようで、今後も定期的な施術で体質改善を進めていけるようにサポートさせて頂きます。