双極性障害の症例 鬱(うつ)と躁(そう)状態を繰り返す身体が発するメッセージとは?

ご来院の経緯と背景
最近ご相談が増えている双極性障害について、当院での症例やアプローチを紹介させて頂きます。
クライアントは20代女性で大学生です。
半年ほど鬱と躁を繰り返し、ストレスで過食になることが多いそう…
今後の影響を気にされて、お母さまと一緒に初診に来られました。
心療内科では双極性障害と診断されましたが、投薬とカウンセリングでは回復せず、就活も控えているので先々が不安とのことです。
双極性障害とは?
双極性障害とは躁(そう)と鬱(うつ)状態を繰り返し、身体のエネルギーが次第に消耗していく症状です。
健康でアクティブな人でも多少の気分の浮き沈みやエネルギーのアップダウンがあるのは通常ですが、
しだいに大元の生命力、つまりエネルギーそのものものが縮小・停滞していく傾向があります。
この症状の陰の側面が深刻化するまでは、本人も周囲も気付きにくいので注意が必要です。
オステオパシー医学からみた要因は?
双極性障害を引き起こす要因としては、下記の4つのポイントに当院は着目しております。
①遺伝的な要素
親から引き継いだ病的な情報、心身のネガティブな波動は、定期的に浄化していかないと年齢とともに溜まってきます。
ある年代や時間軸で、心身の未処理のエネルギーが複雑化し、双極性障害として発症することがあります。
②環境的な要素
心身のストレスとなる生活環境、過去のトラウマ、他者やグループの影響、団体組織の大きな干渉や影響力、合わない土地・職場、住環境などの問題が考えられます。
③神経伝達物質の過不足
脳の神経伝達であるドーパミン、セロトニン、アセチルコリン、GABAなどの過不足の問題です。
これらを投薬で補うアプローチは対症療法ですが、人によっては適度に補うことで日常生活が楽になります。
当院ではこうした神経伝達物質を受け取る細胞・組織の受容性やエネルギーそのものを回復するアプローチをとります。
④脳の内外の構造と機能の問題
脳の各部位、脳を覆う硬膜・クモ膜・軟膜・脳脊髄液、神経、血管、リンパ、骨筋膜などの状態がきちんと働いているかどうかをチェックします。
こうした身体構造のエネルギーが回復するにつれ、精神面が安定してくる方も多いのです。
身体の診かた・整え方

オステオパシーの診立ては?
オステオパシー手技療法で触診、波動診を合わせて全身のチェックを行いました。
初診では治癒回復のエネルギーを最も必要としていたのは、左側の副腎、結腸曲、そして小腸でした。
これにより慢性的な消化不良、副腎⇔脳の連動に支障が来ている状態と考えられます。
また、左足指の詰まりからアーチの崩れも目立ちます。
これは全身の電磁気エネルギーの滞留(アーシング不足)、下肢から足への血流・神経の流れも低下させる要因となります。
脳由来の問題は初診時はそれほど大きくないという印象を受けました。
双極性障害に特徴的な気力エネルギーのアップダウンは、副腎と内臓(とくに小腸、結腸曲)、そして左下半身のエネルギー停滞につながっていることが分かりました。
施術の内容と経過・改善の様子は?
月1-2回ペースで6回ほど、双極性障害の回復に向けた施術を受けて頂きました。
当オステオパシーのアプローチとしては、HPA軸の機能回復に最も力を入れました。
HPA軸とは視床下部―下垂体―副腎軸と呼ばれる機能的なつながりのことで、抗ストレスのための重要なシステムです。
- H(Hypothalamus)視床下部▶ ストレスを感知し、全体に号令を出す「司令塔」
- P(Pituitary gland)下垂体▶ 司令を受け取り、ホルモン指令を中継する「伝令役」
- A(Adrenal gland)副腎▶ 抗ストレスホルモンのコルチゾールなどを分泌する「実働部隊」
これらの機能的なつながりを回復することで、気分・睡眠・免疫・集中力など、すべてが連鎖的に整いやすくなります。
また正中ラインにあるチャクラ・神経調節の司令塔の働きをサポートするため
オステオパシーの手技療法と波動療法を毎回行いました。
・仙椎の圧迫歪みの解除⇨副交感神経系のエネルギーが回復
・胸椎の圧迫歪みの解除⇨交感神経系のエネルギーが回復
・左下肢から副腎(とくに腎経)のエネルギーが回復
3回施術を受け始めた頃から、クライアント様は夜ぐっすり眠れるようになりました。
本来の精神面の穏やかさが戻り、気力や体力も出てきたとお母さまからも嬉しいご報告もいただけて一安心です。
同じ症状・似たお悩みへのアドバイスは?
双極性障害、躁鬱のストレス症状に共通することですが、「良くなろうと頑張りすぎること」自体が、回復の妨げになることがあります。
とくに大切なのは次の点です。
・気分や感情の波を無理にコントロールしようとしない。
・睡眠時間よりも、寝る・起きる時間帯を安定させる。
・夜のスマホ、朝起きてすぐスマホを見て緊張、集中し過ぎないよう。
・調子が良い日ほど、少し余力を残して行動を終える。
・夜に強まる不安や思考は、体内リズムの乱れによる一時的な反応と理解する。
HPA軸や自律神経のバランスは安心・安全を感じられる身体の状態が整うことで、徐々に回復していきます。
気分・睡眠・体力の「土台」が回復し、鬱や双極性障害の症状が安定しやすくなるケースは少なくありません。
医療機関での治療を継続しながら、当オステオパシーにもお気軽にご相談ください。

