生理痛と生理不順に対するオステオパシーの整体・治療例

クライアントは30代女性。

生理痛と生理不順(周期が早い)が続いていることを主訴に来院されました。

生理痛や生理不順の大きな原因として、冷え・陰気・湿気を骨盤内に溜めやすい体質傾向があるのが分かりました。

それでは今回のオステオパシー施術を自作のイラストをもとに解説させて頂きます。ご参考になれば幸いです。

生理痛と生理不順に対するオステオパシーの整体症例

 

生理痛と生理不順の原因1➯骨盤内の冷えと循環不足

クライアントに仰向けになってもらい、生理痛の要因について体内の傾聴を行いました。

最初に示されるのは、鼠径部のリンパ制限と大腸周囲の水分の停滞です。

生殖器の活力は骨盤内の陰気・湿気(水磁場)の影響を受けており、子宮・卵巣などの本来の働きが低下している状態でした。

オステオパシーの手技療法で、左半身の呼吸と循環(頭蓋、胸部、骨盤、下肢)を総合的に回復させていきました。

オステオパシーのM.D.A療法で生命力の数値化を行うと、骨盤と下肢のエネルギー(主にリンパ系)が優先的に回復を要求していることが分かります。

生理痛と生理不順の要因2➯脳下垂体のホルモン調節低下

生理周期の適切なコントロールを行う司令塔は脳の下垂体にあります。

このクライアントの場合、視床下部、下垂体のあたりの脳の緊張が強く、鼻の奥が完全に固着していました。

下垂体からの性腺刺激ホルモン(エストロゲン)の分泌と受信の制限を診ると、左卵巣が影響を受けているのが分かります。

実際のオステオパシー施術では、左卵巣と下垂体のホルモン・リンクを回復させるのが基本の治療となります。

その際、同時に筋骨格や内臓を整える必要があります。この方の場合はまず腰椎、そして左足、それから左卵巣、最後に頭蓋の調整の手順となりました。

生理痛と生理不順の要因3➯免疫系の消耗とアンバランス

体の内部には陰気湿気が溜まりやすい箇所が必ずあります。

この方の場合、骨盤内の卵巣周囲と鼠径部、そして頭蓋の内部です。生理機能としては免疫系・リンパ系です。

過去から今に至る過程で、菌ウイルスと免疫系のアンバランスが示されており、頭蓋内や内臓周辺でむくみを伴う張りが強いのです。

ヘルペスや帯状疱疹などの常在ウイルスがその例ですね。体内の陰気湿気の多い場所を好み、周囲の内臓の活力を低下させる要因となっています。

今回のケースでは、ウイルスの陰気反応が脳と子宮の一部、腹部(大腸と鼠径部)、下肢のリンパなど広範囲に出ていました。慢性的な下痢や腹痛、過敏性大腸炎などもこうした影響を受けているケースをしばしば見かけます。

実際のオステオパシー施術ではハーブを用いた抗菌・抗ウイルス療法、M.D.Aの波動療法(陰気場・湿気場・水磁場の除去)などを併用しました。

現在も月1程度で治療中ですが、2回の施術で生理痛と生理周期が改善しています。

本質的な健康改善のためには、全身の免疫・リンパ系・内臓機能までを底上げできるように定期ケアをおすすめします。