【症例紹介】子宮筋腫の手術を控えた50代女性|背中の痛み・鼠径部の張り・太ももの突っ張り

皆さま、こんにちは。

今回は子宮筋腫の手術を数週間後に控え、お身体の不調を訴えてご来院された50代女性の症例をご紹介いたします。

ご来院時には、慢性的な背中の痛みや、鼠径部から左太もも前面にかけての重さ・突っ張り感に悩まされていました。

手術を前に不安を抱える中、少しでも身体を良い状態に整えたいとのことでご来院くださいました。

✦ ✦ ✦ ✦ ✦ ✦

​子宮筋腫の手術前に現れた背中の痛みと足の付け根の不調

ご来院時の主な症状は以下の通りでした。

  • 慢性的な背中の痛みと張り
  • 鼠径部(足の付け根)から左太もも前側にかけての重さ
  • 歩行時や立位で強くなる突っ張り感
  • 腰部の圧迫感
  • 手術に対する精神的な不安

子宮筋腫が大きくなると、骨盤内の内臓や筋膜、血管、リンパ、神経などに影響を与え、局所だけでなく全身の不調につながることがあります。

✦ ✦ ✦ ✦ ✦ ✦

​子宮筋腫の手術前にオステオパシーを受けるメリットとは?

​「手術前に施術を受けても大丈夫?」と思われるかもしれません。

しかし、手術前に筋膜や皮下組織の固着(こわばり)を緩め、神経・リンパ・エネルギーの巡りを最適な状態に整えておくことは、手術の成功とその後の**「術後の回復力(治癒力)」を高める可能性**を秘めています。

​事前に心身の緊張を和らげ、循環を高めておくことで、術後の回復力をサポートすることが期待できます。

✦ ✦ ✦ ✦ ✦ ✦

オステオパシーによる評価|子宮筋腫と全身のつながりをみる

当院では、症状が出ている部分だけでなく、全身の連動性を評価しながら原因を探っていきます。

① 頭蓋硬膜と上部頚椎の緊張による循環低下

頭蓋骨上部の大泉門(ブレグマ)周辺から硬膜系にかけて強い緊張がみられました。

この領域は脳脊髄液の循環や静脈・リンパ還流、そしてオステオパシーで重要視される「第一次呼吸」の働きとも深く関わる部位です。

まずはこの生命活動の基盤となる部分から調整を行いました。

✦ ✦ ✦ ✦ ✦ ✦

② 頚椎2〜3番・胸椎4〜5番の歪みと呼吸循環への影響

頭蓋の緊張は背骨にも影響しており、特に頚椎2〜3番、胸椎4〜5番に強い制限が認められました。

胸郭の動きが制限されることで、全身の血液やリンパの循環効率が低下し、下腹部や下肢にも負担が及んでいる状態でした。

✦ ✦ ✦ ✦ ✦ ✦

③ 肝臓・大腸・鼠径リンパの負担と太ももの突っ張り

オステオパシーの触診・波動診を合わせてみると、肝臓周囲の緊張と循環低下が確認されました。

大きくなった子宮筋腫の影響により、腸管・血管・リンパ組織に負担がかかり、大腸・鼠径リンパ・肝臓周辺組織が連鎖的に緊張していました。

その結果、足の付け根から太ももにかけての重さや突っ張り感につながっていたと考えられます。

✦ ✦ ✦ ✦ ✦ ✦

④腰椎1〜2番の圧迫と背中の痛みの関係

骨盤内の負担は神経を介して脊柱全体へ影響を及ぼします。

上部頚椎・胸椎の緊張と下腹部の負担が重なり、腰椎1〜2番周辺に強い圧迫感が生じていました。

✦ ✦ ✦ ✦ ✦ ✦

施術内容|子宮筋腫による身体の負担を全身から調整

筋膜・神経・リンパのつながりへのアプローチ

実際の施術では、

  • 頭蓋硬膜の緊張緩和
  • 上部頚椎の調整
  • 胸椎・胸郭の可動性改善
  • 肝臓周囲の膜組織の調整
  • 鼠径部リンパ循環の改善
  • 腰椎周囲の神経・筋膜調整

を中心に行いました。

子宮筋腫そのものではなく全身の循環環境を整える

病変そのものに強い刺激を加えるのではなく、病変によって生じた周囲組織の緊張を解放し、身体全体の循環と術後の治癒回復をサポートすることが、今回の施術の目指すところでした。

 

施術後の変化|背中の痛み・太ももの張りが軽減

施術後には次のような変化がみられました。

顔色が明るくなり表情が柔らかくなった

全身の血液・リンパ循環が改善し、顔色や表情に変化がみられました。

鼠径部から太ももにかけての軽さを実感

施術前に感じていた重さや突っ張り感が大きく軽減しました。

背中から腰の圧迫感が軽減

長時間続いていた背中から腰周りの重苦しさも緩和され、身体全体が軽く感じられるようになりました。

クライアント様からは、

「身体が軽くなり、安心して手術に臨めそうです」

とのお言葉をいただき、私たちもひと安心です。

✦ ✦ ✦ ✦ ✦ ✦

子宮筋腫の不安や手術を控えている方へ

今回のオステオパシー施療では、子宮筋腫というそのものを無理に動かすのではなく、

病変によって引き起こされている周囲の組織の緊張を解き、手術前のお身体の準備を万全にすることを目指しました。

​手術を控えて不安な方、また術後の肥厚性瘢痕(傷口の引きつれ)を予防し、いち早く元の健康な生活に戻りたい方に、当オステオパシーの全身施療をおすすめします。

あなたの身体に眠る「自己治癒力」を、私たちと一緒に引き出しませんか?

どうぞ安心してお気軽にご相談ください。

 

関連するコラム・症例リンク

腰痛・骨盤痛・股関節周りの症例

膝痛・下肢(大腿、膝、足)の症例