しつこい肩の痛み、腎機能の回復に向けたオステオパシーの整体例
クライアントは60代女性。左肩の痛みと重さを主訴に定期ケアを受けられています。
10年来ある腎臓の病状(ステージ4)もこれ以上進行しないように希望されています。
医療機関では腎結石の破砕治療を受けたそうですが、今後は受けずに済むよう全身を整えていきたいところです。
それでは肩の痛み、腎臓機能の根本ケアのための、オステオパシーの整体例を紹介します。
肩の痛みの根本ケアには腎臓と心臓の回復も必要です。
今回の施術では下腹部と左足の冷え、水部貯留の身体ストレスが真っ先に感じ取れました。
背骨の対応領域は腰椎1-2番で腎臓の活力低下と、下半身のリンパの流れの低下がともに示されています。
しかし生命場の回復の優先度を身体に聴いてみると、腎臓は心臓が回復するまで機能的に制限を受けることが分かりました。
このようなケースでは、いきなり腎臓や腰回りの調整を行わないようにします。
肩の痛み、肩の重さに対する実際の施術
実際の施術では、足部の歪みと詰まりを先に解消し、下腹部のリンパの流れを回復します。
その後、腎臓と心臓が回復できるように背骨全体のバランス調整を繰り返します。
腎臓の機能や下腹部のリンパは、精神的なストレスの共鳴(他人の問題を引き受ける)も出ていました。
こうした心身の負担についてはご本人は気付いていないことが多く、自分と他人のエネルギー的な境界線を最適にする調整を施しました。
それから肩周りにある筋肉の凝り、固着を和らげるオステオパシーの手技療法を行い、痛みや凝りを深部まで解除することができました。
しつこい肩の痛みには頭蓋や脳膜の固着も影響します
施術の後半では、心臓やその周りの呼吸器の負担を緩和する調整が必要となりました。
痛みのある左肩との関係で調整ポイントを調べますと、頭蓋の大泉門(ブレグマ)と深部の脳膜の硬さがあります。それと頬骨と前頭骨の関節制限です。
これらは呼吸器と関係の深い身体ストレスで、肩の痛みや凝りの持続的な回復のために治しておくと良いでしょう。
施術後はクライアント様の左肩の痛みや張りがほとんどなくなり、体全体が軽くなられた様子でお帰りになりました。
今後の定期ケアで心臓や腎臓の負担が軽くなるにつて、肩の痛みや組織の回復はより安定してくると思います。
今回の施術のポイント
・肩の痛みや重さは首肩のケアだけでは不十分。
・肩の痛みや重さと関係の深い呼吸器全体を整える。
・治癒力の優先度や関連性から、心臓や腎臓の根本ケアが必要。
しつこい肩の痛みと凝りには、ほとんどのケースで内臓の重要な負担が隠れています。
過去に手術を受けたり、特定の病状を繰り返した場合は、一度お話頂けると施術もより効果的になりますよ。
それではスタッフ一同、良い経過と回復を願っております。