網膜色素変性症の全身施療の症例No1です。
十数年前から医療機関で診断は受けていますが、現在は治療策がないとのことで定期的な眼科診察で進行をチェックされています。
【今回の施療内容】
全身の中で最も治癒回復が必要な場所は、膀胱から尿道でした。
長年、定期的に発症する膀胱炎・尿道炎によって、下腹部から左脇の組織(内臓側➯周囲の筋膜)の固着がありました。
この影響は眼の健康にかかわる主要な経絡の一つである胆経のエネルギー障害となっています。
また、眼の回復にかかわる内臓として肝臓組織の栄養不足、心臓周囲の血管内に糖蓄積の反応がありましたので、経皮栄養のパッチ療法も併用しました。
オステオパシー手技治療としては眼窩の頭蓋顔面の骨の歪み、上部胸椎、下部胸椎、左脇の骨筋膜の調整、神経血流の回復をサポートしました。
【施術結果】
膀胱炎、尿道炎、腰痛の治癒回復は良好。その後、胆経の障害頻度が減少。
心臓の血管の一部の糖蓄積の反応は解除され、眼から心臓の静脈還流の負担が減りました。
その後、視力視野に大きな改善はありませんが、維持・回復力は高まっているようです。