子供時代のペルテス病の影響は大人になっても続く?|脚長差・側弯・慢性腰痛を抱える60代女性のケース

 

昔の股関節の問題が、今の腰痛や身体の歪みに関係していることがあります

「子供の頃の病気だから、もう関係ないと思っていた」

実際の施術現場では、そのようなお話を伺うことがあります。

しかし幼少期の股関節の問題は、成長とともに身体全体へ影響を広げ、何十年も経ってから腰痛や姿勢の崩れとして現れることがあります。

今回は、幼少期にペルテス病を経験された60代女性のケースをご紹介します。

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クライアント背景

子供時代の股関節の問題と長年の身体の負担

・60代女性

・幼少期に右股関節のペルテス病

・先天的な股関節および大腿骨頭の形成異常

・産後に重度のぎっくり腰を経験

・脚長差と脊柱側弯がみられる

・長年にわたりオステオパシー施術とセルフケアを継続

ご自身でもピラティスやストレッチなどを継続されており、身体への意識が非常に高い方です。

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ペルテス病とは?

ペルテス病(レッグ・カルベ・ペルテス病)は、成長期の子どもに発症する股関節疾患です。

大腿骨頭への血流障害によって起こる小児期の股関節疾患で、その後の成長過程では

・骨の変形

・成長障害

・可動域制限

などが起こることがあります。

成長とともに症状が落ち着くこともありますが、

左右差や変形が残ってしまうことがあり、その後の人生にわたって骨格のバランスや姿勢に影響を及ぼすことがあります。

ペルテス病を過去に患った方の中には

「股関節は昔から悪いと言われているが、大人になってからの腰痛にも関係しているのか?」

という疑問を抱える方も少なくありません。

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現代医学とオステオパシーのアプローチの違い

股関節の保護と機能維持が中心

現代医学では、

・経過観察

・運動療法

・リハビリテーション

・装具療法

・手術

などが行われるのが一般的です。

これらは股関節の変形予防や機能維持において非常に重要です。

 

画像に映らない骨格姿勢の代償パターン

オステオパシー徒手医学でのチェックポイントは

・骨盤の傾き

・脊柱の側弯、捻れ、前後のアンバランス

・胸郭、肋骨の傾きや捻れ

・呼吸、心肺機能の負担

・顎関節の歪みとアンバランス

・頭蓋と硬膜系の緊張

などの全身的な緊張や負荷のつながりです。

さらに当施術では、経年の残留負荷をもとに将来の健康リスクを減らすための施術を定期ケアで対策します。

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脚の長さの左右差と脊柱側弯の関係

股関節の問題が脚長差につながることがあります

ペルテス病や股関節形成不全では、

成長過程で大腿骨頭や股関節周囲に左右差が生じることがあります。

その結果、

・脚の長さの左右差

・股関節可動域の左右差

・歩行バランスの変化

が起こります。

今回のケースでも、明らかな脚長差が認められました。

脚長差によって骨盤が傾き、その上の脊柱が左右へ弯曲したり、捻れながらバランスを取ろうとします。

この状態が長期間続くと、

・腰椎

・胸椎

・肋骨

・肩甲帯

への負担が蓄積しやすくなります。

長年の代償は首や顎関節にも及びます

身体は全身で連動しています。

股関節から始まった姿勢の代償は、

骨盤

脊柱

胸郭

頸椎

頭蓋

へと伝わります。

実際に今回のケースでは、右股関節の問題だけでなく、頭蓋や顔面、顎関節にも緊張や歪みの影響が残されていました。

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当院での身体の見立て

股関節だけではなく全身のつながりを評価

今回のケースでは、

右股関節周囲に長年の制限が残っていました。

特に大腿骨頭周辺では、

・組織の活動性低下

・骨頭周辺の血流の低下

・可動性の制限

が認められました。

長年にわたり身体がこの部位を守り続け、エネルギー

の流れも小さくなっていた可能性があります。

 

頭蓋・顔面・顎関節の深い制限

さらに特徴的だったのが、右側頭部から顔面にかけての緊張と歪みです。

特に

・側頭骨周辺

・副鼻腔

・顎関節

に深い制限がみられました。

身体はひとつのユニットとして機能するため、

股関節の問題が遠く離れた頭蓋や顎関節へ影響を及ぼすことがあります。

 

呼吸と回復力が低下した状態

オステオパシーとM.D.A(メディカル・ダウジング・アーツ)の全身分析では、

仰向けで休んでいても身体が十分に力を抜きにくく、

呼吸と身体各部の連動性が低下している状態がみられました。

頭蓋と股関節がともに制限されることで、

身体全体が防御的な状態に固定されていた印象があります。

 

腰椎と仙骨への長期的な負担

脊柱では、

L2〜L4

S1〜S3

周辺に圧縮と可動性低下が認められました。

長年の脚長差と側弯による負担が積み重なった結果と考えられます。

腰痛は原因ではなく、

身体全体の代償の結果として現れている可能性があります。

 

左手首に現れていた身体からのサイン

左手首には重さや張り感がみられました。

身体全体の反応を評価すると、

右股関節周辺の循環や組織状態との関連が感じられました。

また東洋医学的にみると

経絡の大腸システムに負担がみられ、大腸経のエネルギーも考慮しながら全身のバランスを回復させていきました。

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オステオパシーでケアするメリット

骨の形ではなく身体全体の適応力を高める

オステオパシーは、短くなった骨を伸ばしたり、

変形した関節を元に戻したりするものではありません。

しかし、

身体が長年続けてきた代償パターンを見つけ、

より効率的なバランスへ導くことを目指します。

 

身体全体へ負担を分散しやすくなる

脚長差や側弯がある方では、

一部の関節や筋肉だけに負担が集中してしまうことがあります。

例えば、

・腰椎

・仙骨

・股関節

・横隔膜

・顎関節

などです。

これらの緊張を整えることで、

身体全体がより自然に力を分散できるようになります。

 

呼吸や循環が深まりやすくなる

身体の緊張が緩和されることで、

呼吸や循環の働きも改善しやすくなります。

これは単に痛みを軽減するだけでなく、

身体本来の回復力を発揮しやすい状態づくりにもつながります。

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このような方はご相談ください

股関節や脚長差による慢性的なお悩みがある方へ

・ペルテス病の既往がある

・股関節形成不全がある

・脚の長さが違うと言われたことがある

・脊柱側弯がある

・慢性的な腰痛を繰り返している

・股関節やソケイ部の詰まりが気になる

・身体全体のつながりを整える施術を受けたい

まとめ

子供時代の身体の記憶は大人になっても残ることがあります。

ペルテス病や股関節形成不全の影響は、股関節だけの問題として残るとは限りません。

脚長差、骨盤の傾き、脊柱側弯、呼吸機能の低下、顎関節の緊張など身体は全身で適応を続けています。

 

当院では、股関節だけではなく、

骨盤、脊柱、頭蓋、顎関節、呼吸の協調性まで含めて全身を評価しています。

長年続く腰痛や身体の左右差でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

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