施術の心得&健康コラム

原発性の硬化胆管炎に対する施術アプローチ

先日のクライアントさんの症例を振り返って書いております。

難治性とされる原発性硬化胆管炎のお悩みでご来院されました。

手指のへパーデン結節を含めて、将来的な体調不安があり、オステオパシーの全身施療で体質改善を進めていきましょうとの方向性になりました。

原発性硬化胆管炎(げんぱつせいこうかたんかんえん)は、胆管に炎症が生じ、その結果として胆管が硬化し、狭窄する進行性の慢性肝疾患です。

この疾患は、肝臓内外の胆管に影響を与え、胆汁の流れを妨げることによって肝臓にダメージを与えます。

●主な特徴と症状:

胆管の炎症と硬化: 炎症が持続すると、胆管が瘢痕化し硬くなり、最終的には狭窄します。

胆汁うっ滞: 胆管が狭くなることで、胆汁が正常に排出されず、胆汁うっ滞が生じます。これが肝臓にダメージを与える要因となります。

肝機能の低下: 病状が進行すると肝硬変に至り、最終的には肝不全を引き起こすことがあります。

症状: 疲労感、黄疸(皮膚や目の白い部分が黄色くなる)、かゆみ、腹痛などが一般的です。ただし、初期には無症状であることも多いです。

 

当オステオパシー施術の診立てでは、いまのところ肝臓や胆管そのものの不調は進行しておらず、これらの臓器の負担を肩代わりしている経絡エネルギーの障害がみつかりました。

とくに両側の胃経(胸部、鳩尾)と左側の心包経(左手)に沿った筋膜、骨関節の固着がはっきりとあり、それは左手指のへパーデン結節の症状にもつながっていました。

こうした全身性の緊張と負荷のつながりを先に整えることで、治癒回復のエネルギーがきっちりと肝臓や胆管に届けられるようになります。

炎症を繰り返した組織は炎症の波動やカラー波長を発しており、それは多くの場合、劣化したイエローやオレンジの波長として感知されます。

線維化から硬化のサイクルに達してる場合、その過程での腫瘍やガンの気配にも注意を払わねばなりません。

こうした組織からは劣化したブラックやグリーンマイナスの波長も感じ取れ、これらのエネルギーを浄化、再生するアプローチも必要になりました。

食事療法としてはコーヒーとチョコレート、カレーなどの粘性の高い茶色っぽい食べ物と脂分の多いものに注意してください。

うまく治癒回復のサイクルに入れれば、3ヶ月以内には明らかな体調改善を感じられるでしょう。

炎症傾向を変える以上に、硬化の傾向を整えるのは難しい…と医学的には難治性にされていますが、果たして本当にそうでしょうか?

医学的なアプローチでお手上げの方こそ、当オステオパシーの施療をぜひ試して頂きたいと思います。