左目の白内障手術後に、右脚の裏側が突っ張っる、歩きにくさの要因と施術例

左目の白内障の手術後を受けた60代女性の症例です。

術後に視力や視野は順調に改善しているのですが、その後の数日の入院静養の間に、思わぬ脚の異変が出現。

右脚の裏側が急激に突っ張り、寝ても立っても気になる日が続いているそうです。

当オステオパシーでは月1程度の定期ケアを受けられておりますので、手術前のお身体の状態と比較して、これは好転反応であると気付きました。

では白内障の手術後に、なぜ脚の突っ張りが出ているのでしょうか?

オステオパシー徒手医学の実際の治療内容をイラスト入りで解説させて頂きます。

全身の傾聴と探査を行いますと、クライアント様の右側の前頭葉と頭頂葉で、視野の統合性に関係する脳領域に違和感が出ていました。

医学的にみると、左目の視神経の情報は右脳と左脳に、それぞれ入力されます。

実際は後頭葉だけでなく、前頭葉や頭頂葉も連携して使われます。

このクライアント様のケースでは、右脳側の神経情報がうまく全身に統合されていないようでした。

これは正中から左側の視野を捉えた時と、首を右に捻りながら、正面を見る視力テストをすると確認できました。

それと視神経の情報入力のセンターとなる視床のエリアでも負担が出ていました。

この視床を土台で支えている蝶形骨、上顎骨の歪みが今回は目立っており、舌の位置も歪んでいることから、頭蓋顔面の構造力学系を回復する施術が必要になりました。

右脚の裏側の突っ張りは、右足親指と人差し指の関節の詰まりと歪み(頭蓋硬膜系の制限▶︎横隔膜と肝経の制限)、視野の反射ゾーン(足指の付け根)の詰まりとしても全てつながっていました。

身体のどこかの働きが良くなれば、それとつながっている構造や機能、エネルギーから神経、血流、リンパの流れまで連動しないと、違和感や緊張感が残るものです。

施術の後半になるにつれ、全身の働きが統合され、回復のためのエネルギーが満ち溢れてきました。

クライアント様もほっと安心された様子でお帰りになりました。

何となく目のゴロゴロした感覚もあったそうですが、これもなくなったようです。

次回の施術は3週間後が最適と身体が反応しましたので、そのように伝えました。

似たようなお悩み、症状がある方はぜひ一度、当オステオパシーにご相談くださいね。