Osteopathic Approach and Clinical Reports of  OMT 

オステオパシーの臨床症例とそのアプローチ

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臨床報告とアプローチ

 

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胃がもたれる 〜食道裂孔ヘルニアと診断された男性の症例〜

 

 

 

図1:胃の上部が食道に引っ張られる!

 

30代の男性の症例です。

半年あまり食後の胃もたれとお腹の張りに苦しみ、仕事時の気力、体力まで奪われるとのことで来院されました。

 

病院では食道裂孔ヘルニアとの診断を受けたとのこと。症状として

 

        食後の胃もたれ

        胃酸の逆流による痛み(食道の炎症、ただれ)

        酸っぱい口臭、唾液が酸っぱい

 

などが現れます。初診時に、彼と話した時、独特の酸味臭がありましたので胃や消化管に何らかの問題があることが分かりました。

幾つかのオステオパシーの検査とメカニカルリンクの抑制バランス検査により

 

        右足首(脛腓関節と周囲の筋膜の制限)・・・図2参照

        左骨盤〜左胸郭の内部の圧迫

        胃結腸間膜

 

が特に優位な病変であることが分かりました。

胃の周囲は炎症を起こしていますので、軽く押しただけでも激痛でした。

これらのうち右の足首が主要病変であり、この制限を外すことで左側の骨盤と胸郭の圧迫が解消して、胃の周囲を押してもあまり痛くない状態になるのが確認できました。

 

図2:ここが食道裂孔ヘルニアの治療ポイント!?

 

つまり、この男性の食道裂孔ヘルニアのケースでは

左骨盤から胸郭の異常な圧迫により体腔内の圧バランスが狂い、胃の一部が胸腔内(食道)に飛び出るに至ったというわけです。

 

初回の施術後、胃の痛みと膨満感の不快感はほぼ半減。

4回目の来院時には当初の症状はほぼ無くなったとのことでした。

全身調整を基本とするオステオパシーではヘルニアと呼ばれる飛び出た胃の一部に注目することはありません。これは再発を防ぐ上でも重要な考え方です。

 

 

2006/5/1作成

Kei Shirasawa MRO(J)

 

 

 

 

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