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OsteopathicApproach and Mechanism of  healing

オステオパシーのアプローチと治癒のメカニズム

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臨床報告とアプローチ

 

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整形外科で側彎症と診断された女児の治癒例

 

 

患者は小学校中学年の女児。

小さい頃から陸上が好きだったが、この数ヶ月走るだけで体に違和感が出るとのこと。ご両親に連れられて来院されました。

 

図1:後頭部と骨内に生じた捻転パターン(頭部を後方から見た図)

首から下へと続く筋膜緊張が胸椎部で側彎を作っているのだが

 

 

一目見ただけで、明らかに頭蓋から首、さらに下方への深部の筋膜ラインに緊張があることが予測できました。

    

【主訴】

 

・右側の首から腰にかけての痛み

・右の目が小さい

・寝つきが悪い。仰向けで寝入れない。(右側を下にしないと気持ち悪い)

・走るとすぐに息が上がる。お腹が引きつる。

・慢性の便秘

 

【オステオパシーの検査の結果】

 

@後頭骨の捻転病変

A右肩鎖関節のズレ

B右側の頚筋膜の緊張と短縮

C肩甲骨間の筋郡の緊張と固着⇒胸椎の側彎に直接影響。

D右骨盤の上方変位

E盲腸周囲の固着と血流のうっ滞

 

 

多くの病変の中から、上記のものが優位な病変であることを検査で確認。

次に、メカニカルリンクの抑制バランステストを行いこれらの病変を比較すると

 

@後頭骨の捻転病変

 

が主要病変であることが分かりました。

主要病変とは「現時点で最も緊張度の強い病変」のことで、他の部位の歪みや緊張にも関わる重要な病変とここでは理解して下さい。

 

頭蓋骨が歪むと骨はもちろん表面的な頭皮も右側に捻じれてしまいます。

 

「髪を結ぶ時に、左側は結びにくいでしょ?」

 

と彼女に聞くと

 

「はい。左側は髪の毛が集めにくいです。」

 

と答えました。

これは頭皮や髪の毛全体が右側に引っ張られて、左側へ髪の毛が流れにくいことを意味しています。髪の悩みは軽視すべきではありません。

髪や頭皮を触れば、頭蓋内外の血液循環の質や骨の歪みまで分かります。

こうした所見の変化も今後の治療過程では見守る必要があるのです。

頭蓋骨内の触診でも、硬膜系は明らかに右側に引っ張られていました。

 

 

【計2回の施術を終えて】

 

まずは頭蓋の硬膜系の緊張を取ることから始めました。

15分ほどで治療反応がピークに達し、治療前の肩から首にかけての痛みが半減しました。

 

肩甲骨周辺から頚部の筋膜を持続的にリリースしていくと骨盤の上方変位と盲腸周囲の硬さは消失。この時点で1回目を終了。

目の大きさは左右でほぼ揃って、ご両親も嬉しそうです。

 

二週間後の来院で彼女は盲腸周囲に違和感が残ると訴えましたが、他のお悩みはもうありませんでした。ソケイ部のリンパドレナージュと骨盤調整、盲腸周辺の筋膜リリースにより違和感は消失。優位なオステオパシー病変もほぼ消失。

 

若干の側湾はまだ残っていますが、後は日常生活での体の使い方で十分改善できると判断しました。右側を下にした圧迫姿勢を取らないように(特に睡眠時)をアドバイスして2回目の治療を終了しました。

2ヶ月後に再来されましたが、当初の主訴はほぼ消失したとご両親から喜びの声を頂きました。

 

背骨が側彎しているからいけないということはありません。

背骨が曲がっていても全く痛みを感じないご老人もたくさんいます。

それで異常な緊張を作らずに絶妙なバランスを取っている場合もあるのです。

 

 

 

 臨床報告とアプローチ

 

2006/2/3

K.Shirasawa,MRO(J)

 

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